厚生年金基金と退職金との関係 −厚生年金基金について−
厚生年金基金と退職金の関係について述べてみましょう。
厚生年金基金は、企業や各種業界で設立される特別法人で、それぞれ独自の規約によって運営されています。
厚生年金制度の創設の背景には、企業による退職金制度の充実が進み、さらにはその年金化を中心とする企業年金も普及しつつあったことが挙げられます。昭和38年には厚生年金保険の改善が検討され、厚生大臣の諮問機関である社会保険審議会において厚生年金基金の構想が出されたのです。
私的制度である企業の退職金や企業年金と、公的制度である厚生年金保険には何らかの調整が必要であるとの考えに基づいたものでした。双方の機能あるいは費用負担についての調整がなされ、誕生したのが厚生年金基金の制度です。
昭和41年に新しい年金制度としてスタートして以来、順調に成長してきました。その後、厚生年金基金の加入員数は厚生年金保険の被保険者のおよそ3分の1にまで増え、公的年金の仕組みを補う制度として完全に定着しています。
現在は、企業が経費を大幅に圧縮するために、厚生年金基金そのものを退職金制度とする場合もありますし、会社既存の退職金制度と組み合わせる場合もあるようです。
もともと退職金とは法律で定められた制度ではありません。これまでは日本で広くゆきわたっている制度でしたが、最近では退職金制度を廃止したり、最初から導入していないという企業も増えてきているのです。
ですから、就業規則をよく読んで退職金についての規定が設けられているか確認する必要があるでしょう。退職金は会社から自動的に与えられるものではないということを理解しておく必要があるのです。
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