国民年金基金とは 〜設立の経緯と種類〜 −国民年金について−
国民年金は、日本国憲法第25条第2項の理念および国民年金法に基づく制度で、国民生活の安定が損なわれることを防止するために制定されました。
国民年金はあくまでも基礎的年金とされており、厚生年金や共済年金加入者のように年金の上乗せ部分いわゆる2階、3階部分がありません。すなわち、自営業者などの国民年金加入者には、年金支給額が少なくなってしまうのです。
そして、この問題を解消するために設けられたのが、国民年金基金です。
国民年金基金とは、国民年金法により1991年に制定されたもので、法に基づいて設立されるため、基金の名称の中に「国民年金基金」という言葉を使用しなくてはなりません。当然、それ以外の場合は「国民年金基金」の名称を用いることは出来ません。
国民年金基金の対象は国民年金のみの加入者である第1号被保険者となっており、次の2種類の基金があります。
<地域型国民年金基金>
国民年金の第1号被保険者で、基金の地区内に住所がある人によって組織されます。都道府県ごとに一つの基金になります。
<職能型国民年金基金>
国民年金の第1号被保険者で、全国を通じて1種類の同種の事業または業務に従事する人によって組織されます。範囲は基金の地区内ですが、現実的には全国となります。
国民年金基金とは、口数制の加入となっており、何口加入するかによって受け取る年金額が決まる仕組みです。上記2種類のうちどちらの基金に加入しても、一口目の加入・給付には国民年金の付加年金が含まれているのです。
また、国民年金基金には個人で積み立てる私的年金とは違ったメリットもあります。それは、国民年金基金として支払った保険料の全額が、社会保険料控除として所得税の控除となるということです。
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